院長の独り言
Monologue

2007.4.16

女性の生理について

生理痛がひどい女性と、あまり感じない人がいます。また、生理前に怒りっぽくなる人とそうでない人もいます。女性のホルモン分泌はまさしく神秘的です。また、生理痛や生理前の感情の高ぶりも月によって大小があります。女性は排卵が終わると女性ホルモンの分泌を卵巣から促す刺激ホルモンが脳下垂体から分泌され、生理前に急激にそれぞれのホルモンが分泌され、生理に備えるばかりでなく、それらの心と体に及ぼすホルモンの作用が怒りっぽくさせたり、体調をくずして風邪をひきやすくしたりするのです。そのことを女性は長い歴史の中で知っていますが、男性は知りません。いつもモノトーンな男性ホルモンがある男性にはなかなか理解ができません。丁度野球のいい加減な審判の様に、なぜ2週間前に怒られなかったことで、今怒られるのかは分かりません。妹や姉がいる家庭で育った男性は比較的慣れていますが、男性がほとんどの家族構成で育つと、私のように結婚してから苦労するわけです。その様な男女にお勧めなのが、お互いに生理前を共有して認識することです。つまり、夫は妻の生理をチェックして、手帳に書いて生理前には用心して接するようにすることで問題解決に近づきます。それでも地雷を踏むことは完全には避けられませんが、地雷で命を落とすことはなくなります。妻は夫に生理が来た日を教えて、夫は妻の生理開始日を手帳に書く、こんな簡単な事が家庭円満の秘訣です。男は暴言を吐かれても生理前と思えば我慢でき、女性は生理前だからほんとの自分の言葉ではないと思うようになります。また、将来結婚してして男女の共同生活を始める子供の教育にも良い影響があります。2~3年の内に子供が母親の生理を当てるようになります。
 何事も罪を憎んで人を憎まずの精神で生活すれば、人間生活は概ねうまくいきます。職場にも家庭にも男と女しかいないのですから、仲良く暮らして行きましょうよ。