院長の独り言
Monologue

2007.2.16

インフルエンザ

インフルエンザが流行してきました。予防注射をしてない人は、うがいやマスクなどの対策を行ってください。予防注射をしている人でも一度は体内にインフルエンザウイルスが入って、そこで免疫力(抗体を作っている)があるだけの話ですから、一度白血球がウイルスと戦うので、何かしら軽度罹患した形になります。戦う武器を少し持っているだけですから、その人の体質やウイルス量が多く体内に入り込んだ時は、予防注射をしていても熱が出て罹患することがありますから油断しないでください。タミフルが特効薬ですが、漢方薬もかなり有効です。私は、タミフルと麻黄湯か葛根湯を処方します。この流行の時期に、発熱、寒気、関節痛の症状が急に出現すればかなりの確率でインフルエンザに罹患しています。その時は病院でも診療所でも受診してください。インフルエンザのウイルスを鼻汁で検査されるか、しなくても明らかにインフルエンザと診断出来る場合はタミフルを処方してもらえるはずです。発症後48時間以内に内服する必要があります。ただ、忙しくて受診する時間がなかった場合は、薬局で麻黄湯か葛根湯を買って、少し多めに飲んで、布団をかぶって寝て汗をかくようにしてください。3回くらい汗をかけばかなり解熱します。間違っても解熱剤は内服しないでください。インフルエンザは熱に弱いので、体が熱を出して戦っていますので、無理矢理解熱することは敵に塩を送ることになります。ただ、熱が出たり汗をかくと脱水になりやすいので、ポカリスエットやアクエリアスなどは多めに摂取してください。尿がでていれば脱水ではないという証拠です。これば急場の処置で、できれば医者にかかってください。インフルエンザは肺炎や脳炎に罹患する率も高いからです。小生は用心深いので3回予防注射を受けています。予防注射を1回にするか2回にするかの議論がありますが、3回までは回数が多い方がより抗体が出来やすいのは確かですが、コストの関係もあり、大体1回打って予防に留意する方法がコストと効果のバランスが最も良いと考えています。
 また、当院ではマスクをおいていますが、この時期に病院に行くときは予防のためにマスクをしてください。