院長の独り言
Monologue

2025.8.31

米の直まきを見て考えたこと

  犬の散歩をしていて、今年の田んぼでいつもと違う風景を見かけます。まず、田植えの時期に水を張らずにやや湿った田んぼに種を直まきをしていました。苗を用意しなくて済むので、経費がかなり節約できると聞きました。苗にかかる経費は25%くらいかかるので、その部分の経費が節減できると利益率も上がります。

 ところが、今の時期になると稗などの雑草がいつもよりも多く認められるようになっています。当然、米の取れ高は減るかもしれませんが、私はこの試みを評価します。現在、米の価格が上昇していて、日本人にとっての米の大切さを国民が理解したようです。農家も今は営農組合など協同して機械を買って、田植えも稲刈りも高価な機械が行っています。機械の借金も返す必要があるので利益を出す必要があります。

 このように、良いと思うことは何でもやってみて、都合の悪い部分は改良すれば良いのです。日本人は過去の慣例や規制にとらわれて改革には消極的ですが、一番保守的と言われている日本の農業がどんどん改革していく姿こそ日本人の今後の少子高齢化を迎える未来へのヒントになるのではないでしょうか。

 自分が生きている世界で、良いと思うことはまずはやってみませんか。もし結果が出そうなら、新しい世界が見えてくるはずです。法律の改正が必要なら、それを行うのが政治家の務めではないでしょうか。多党による連立政権であるからこそできることではないでしょうか。変化を望まなかった我々日本人も発想を180度変える時期に来ていると考えます。