院長の独り言
Monologue

2025.6.11

大谷翔平だけが日本人の凄さではない

 プロ野球のヤクルト球団に石川雅規という投手がいます。167cmと小柄ながら、大学を卒業してから24年連続で勝利を挙げていて、188勝に達成していて現在45歳現役です。大谷翔平は日本人でもアメリカ人に負けない圧倒的な成績を残せることを証明してくれましたが、誰もがこのように上手くいくわけではありません。しかし、この石川は167cmの小柄で球の速さもないのですが、本人の努力で目立ちませんが大変日本人らしい頑張りを見せています。

 メタ社のマーク・ザッカーバーグが「日本は別格」と語っています。日本のユーザーを「世界で最も要求水準が高い」と評価して、日本で受け入れられれば世界のどこでも通用するという認識がメタ社にあるとのことです。

 また、メタ社の日本人エンジニアが素晴らしく、細部にこだわって静かに控えめにユーザーの流れを重視していて、日本人の沈黙には深い人間理解と他者への敬意と知性が宿っているとザッカーバーグは理解していて、だから日本が一番怖い存在であると語っています。

 大谷翔平は確かに素晴らしく、日本人に勇気と希望を与えてくた夢の世界です。しかし、本当の日本人の凄さは、多くの日本人が石川選手にみられるように不利な条件でもたゆまぬ努力で一生懸命に働くことではないでしょうか。そして和をもってみんなで協力して一つの目標に向かうことこそ日本が世界に誇ることではないでしょうか。そのことにザッカーバーグは気が付いたのです。

 日本人が勤勉さと努力を失った時には、本当にこの国は崩壊すると考えますが、いくら世界一の少子高齢化が進んでも日本人は何とか乗り越える気がするのは私だけでしょうか。