院長の独り言
Monologue

2024.8.30

大社高校野球部の活躍と出雲大社

 先月からあった坐骨神経痛ですが、整形外科が「坐骨神経痛は有効な治療がなくて経過観察で1~2か月で自然によくなりますよ」と言われたとおりにお盆を境にすっかり良くなりました。人間の自然治癒力に感謝しています。

 お盆前から島根では、大社高校の甲子園での活躍に大変盛り上がりました。初戦が優勝候補の報徳学園との対戦で、プロ注目の今朝丸投手を相手に戦わなくてはいけないので、多くの島根県民はほとんど期待していませんでした。ところがそこに勝ってしまってから、大社高校の近くにある出雲大社の神様が後押ししてくれたのかと思うほどの活躍をして、目標のベスト8まで届きました。この高校は全ての選手が島根出身で、有名選手いる訳でもないので、勝って行くうちに全国から注目されました。選手の野球に対する真剣な取り組みとピンチでもみんなでカバーし合うチームワークに皆さん感動されたと思いますが、私が一番感動したのはスタンドの応援なのです。

 1回戦で勝って、2回戦3回戦と進んで行くごとにスタンドの応援が選手と一体となっていき、もう一人の選手ではないかと思うほど礼節を保った素晴らしいものとなっていきました。3回戦での早稲田実業は早稲田大学応援部さながらの素晴らしい応援でしたが、大社高校の応援は不揃いながら、魂のこもった応援で決して早稲田に引けを取っていませんでした。

 そして私が最も評価するのは、準々決勝で神村学園に負けた後に、神村学園の校歌に合わせて誰からともなく手拍子で神村学園をたたえていました。この行為こそが、出雲大社の精神であると考えます。勝っても負けても戦った相手をたたえて敬うことは、天照に国を譲って平和に解決した歴史以降に伝わってきた出雲の精神なのです。