院長の独り言
Monologue

2006.8.1

女性にはとにかく話を聞いてあげる

当院は開院して6年の月日が経過しているが、当初から今まで常に女性の患者さんが三分の二を占めています。ある意味女性に支えられているクリニックです。いろいろな症状で女性の患者さんが来院されますが、小生はどんな時もまずは一生懸命に話を聞くことにしています。漢方薬を処方しなくてはいけないので話を良く聞かないとその人に合った漢方が出せないために、何か処方の手がかりを探るためにそうしている訳です。話を聞いているうちに「先生に話してすっきりしたわ。」と言って帰られることがよくあります。一般的に男性は結果を重んじて理詰めでものごとを考えます。要するに白黒をはっきりさせたがる生き物です。女性はその結果ではなく経過を重視します。男性にとっては、するべき事は決まっているのでくよくよ考えてもしょうがないと考えるようなことでも、女性のとってはくよくよ考えて、誰かに話を聞いてもらって、自分がなぜこのような状況にあるのかをわかってほしいのです。だから、結論は決まっていても誰かに話を聞いてほしいのです。誰かに相談にのってもらって時には泣いたりしているうちに、気分が晴れて頭もすっきりしてくるのです。結論なんて出なくてもとにかく話を聞いて、話の中で最も良いと思われるアドバイスをしてあげることが大切です。不肖私もこのことが理解できたのはここ5~6年のことです。理解できてからは家庭でもかなり楽に暮らせるようになりました。皆様も参考にしてください。