院長の独り言
Monologue

2023.12.30

松山千春さんに会うことができた

 先日、米子であった松山千春のコンサートに行ってきました。私の知り合いの女子プロゴルファーの佐伯三貴さんの事務所の社長が松山千春さんであったために、佐伯三貴さんが楽屋に連れていってくれました。私は千春さんの大ファンで、いつか千春さんに会ってお話をすることが夢でした。その夢を佐伯三貴さんがかなえてくれました。私はこの日のために一生懸命に働いてやっと千春さんにたどり着くことが出来て、人生の中で最も感動した一日でした。

 松山千春さんのことがなぜ好きかというと、食べるに困るような貧しい家に生まれて、フォークソングに魅力を感じて、19歳の時に自分を見出してくれた北海道のSTVラジオの竹田健二さんが36歳で急死した後も、竹田さんへの感謝の気持ちを忘れないために今でも竹田さんが勧めてくれたバラ一凛をコンサートのマイクのそばにおいています。千春さんの知り合いはみんなが言います。「千春さんは見返りを求めず、すべての知り合いの世話をしてくれる」と。

 滅多に出ないテレビ番組で「私は生きるために歌うのではない。歌うために生きている。」「皆さんは一度きりの人生で、どれだけ信用できる人に出会えましたか。どれだけの人を愛することが出来ましたか。自分がこれだけのことをしたから、相手はこれだけのことをしてくれるはずだと、見返りを求めるから本当の友が出来ないんだ。見返りさえ求めなければ清らかな人生を歩めると思います。」と語っていました。

 故郷の北海道足寄町出身の政治家鈴木宗男を若いころから応援していて、宗男さんが刑務所に入ろうがどうなっても最後まで一生懸命に応援していました。

 松山千春さんは、一貫して筋を曲げず、ただひたすらに周囲の人の幸せを願って生きています。この日のコンサートの歌には温かい心がこもっていて、全ての人への愛情にあふれていました。席が満席で、全ての人が私くらいの50歳から70歳くらいの人で、みんな千春さんのトークと歌に満足していました。驚いたのはコンサートが終わって多く出待の人がいたことでした。その人たちは今までの人生の中で千春さんの歌とトークに救われた人達なんだろうと思いました。

 歌う前と後で千春さんと話をすることが出来て一緒に写真を撮りました。私が想像してた通りの人でした。温かい人情と親しみやすい人柄で、どんな人も分け隔てなく接することのできる人でした。友人の後藤先生と一緒に行ったので、健康の話になって一日でも長く歌って欲しいので二人で長生きの話をしました。

 私は多くの芸能人の中で千春さんが一番好きで、そのことを本人に伝えることが出来ました。人の心をとらえることのできる歌の才能があって、全てのファンや知り合いに愛情をもって生きていく千春さんの生きざまは私の目標とするところです。AIの技術が進歩していく将来ですが、どんなにAIが生活の中に入ってきても最後は人間が持っている愛情や義理と人情が人間関係の中心であると信じています。それを失ってしまった組織には継続性がなく、短い繁栄で終わると私は思っています。AI技術で益々便利な世の中にはなりますが、人の心はとらえることが出来ません。

 佐伯三貴さんのお陰で松山千春さんと長い時間話をすることが出来て、私の歩んできた人生を間違いがなかったと認識することが出来て、私も残された短い人生を千春さんのように今まで通り筋を曲げずに生きていくことを誓うことが出来ました。