長生きするために
先日、出雲市内で講演する機会がありました。久しぶりに長生きについて語ってみました。今回は長生きについて述べてみたいと思います。
江戸時代に84歳まで生きた貝原益軒という医師が養生訓という文章を残していて、そこに長生きの秘訣が書かれています。素晴らしいことが書かれていて現代でも大変参考になります。それを参考にしながら現代版養生訓を語ってみます。
私自身父親を47歳で亡くしていて、自分自身がどうしたら長く生きることが出来るのか常に考えています。人の寿命は遺伝と生活習慣で決められていると考えられます。両親や祖父母がどれくらいの寿命であったのかで、大体の遺伝的な寿命は類推できます。私の場合は父方は短命で母方は長生きです。長く生きようと思って、短命に終わった父親の生活習慣を完全に否定して日々暮らしています。
1)まずは心を穏やかにして、なるべく怒らないということが長く生きるには大切です。喜怒哀楽をなるべくフラットにするのです。怒れば気が上ってストレスがかかって体内のホルモン系に負担をかけます。悲しみ過ぎてもストレスがかかります。喜び過ぎると気が緩んで次の落ち込みへとつながってきます。
2)何事も中庸を良しとする。花は半開、酒は微酔に飲む。物事はとことん突き詰めないで、常に余裕をもって事に当たれば心身に負担をかけずに体の恒常性が保てます。特に年齢を重ねるとともに、血気を沈めて食欲や色欲をセーブして自分をコントロールできる人が長く生きて最後の勝利者となると考えます。
3)人を常に喜ばせてあげて、徳をつむことが長生きにつながると養生訓に書かれています。毎日一つでも人に良いことをして徳をつむことを目指しています。
4)孤独は寿命を縮めます。特に年をとってから誰とも話さない生活をすると、老化が進むとのデータがあります。年をとってもなるべく長く働いたり趣味を持ったりして、毎日誰かと話をしましょう。
5)病気を恐れて、大病になる前に対処しましょう。薬の副作用が怖いからとの理由で医師が勧める薬を飲まなかったり、検査を受けない人はせっかくの寿命を延ばす手段を放棄しています。一般的に高血圧は脳血管障害を引き起こし、糖尿病と高脂血症は心筋梗塞になりやすいです。
6)肥満や糖尿病は老化を進めて寿命を縮めます。糖尿病になると心筋梗塞や癌、認知症になりやすいデータがあります。お菓子やパンなどは控えて、ご飯も少なめにして、たんぱく質を多く摂取しましょう。特に高齢者はたんぱく質を多くとると全身の筋肉が保たれて、元気で長生きします。また、毎日歩くことも大切です。
7)なるべく毎日笑うことが免疫力を高めます。出来れば明るい人と付き合いましょう。
8)人間は何も体に悪いことをしなかったら120歳まで生きることが出来ると言われています。そこから喫煙、飲酒、ストレス、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症など悪いことが積み重なっていくと、120歳から引き算されていって寿命が決まります。
以上が貝原益軒の養生訓と最近の論文を参考にした私が考える長生きの方法です。参考にして頂いて元気に長生きしましょう。死ぬときは苦しまずにコロッと逝きましょう。