院長の独り言
Monologue

2006.5.23

見つけにくい癌

見つけにくい癌の代表は膵臓癌と卵巣癌だと思います。特に膵臓癌は十二指腸への出口のところの乳頭部癌は症状が出現することがありますが、その他の部位の癌はほぼ末期状態で発見されます。その場合手術は行われますが、抗ガン剤も有効でなく治癒率は低いのが現在の状況です。膵臓癌の5年生存率は15%です。卵巣癌は末期まで症状が出現しないのは同じですが、手術後の抗ガン剤治療が有効なことがあり、腹膜転移してても膵臓癌よりは治療の方法があります。卵巣癌は人間ドックには項目がなく、心配であれば下腹部のMRI検査が有効です。血液検査でCA125という腫瘍マーカーが上昇することもあります。膵臓癌は腹部エコー、CT,MRIなどを丹念に検査することが大切です。