治りやすい癌、見つけやすい癌
しばらくこのコーナーをさぼっていました。すみません。
今回は、治りやすく、見つけやすい癌について書いてみます。昔は日本人の癌は胃ガンが圧倒的に多くありましたが、最近では大分事情が変わってきました。胃癌に変わって肺癌が多くなりました。肺癌は末期になると治癒はかなり難しくなりますが、初期の1cm前後の癌はかなりの確率で治癒します。肺癌の勝負はいかに早く見つけるかです。その意味では喫煙歴のある人はなるべくCTを施行することを勧めます。喫煙歴のない人でも肺癌について疑いを持ったらCTを施行しましょう。胃癌は今までの胃検診や胃カメラを受けることと最近ではヘリコバクタピロリ菌と胃癌が密接な関係にあることがわかってきて、胃が悪い人はピロリ菌の検査を一度して、陽性なら除菌を勧めます。ピロリ菌の検査は苦痛もなく簡単にできます。このペースでピロリ菌を除去していくと将来は胃癌はかなり減ると言われています。大腸癌は最近増えてきていますが、これば簡単な便潜血の検査で早期発見できて、大腸ポリープの段階で癌が発見されてポリープが小さいと手術をしなくても大腸カメラで簡単に専門医が切除してくれます。次に乳癌も増えてきました。乳癌は自分で触診してしこりを触れるようだと必ず専門医を受診してください。乳術や抗ガン剤が有効で予後の良い癌なので自分で触診するという意識が大切です。男性では前立腺癌が増えてきました。この癌も手術や抗ガン剤がかなり有効で、しかも血液検査で簡単にわかります。排尿に異常を感じたら前立腺癌の血液検査を受けましょう。
肝臓癌はほとんどC型肝炎かB型肝炎の人が罹患し、エコーなどで簡単に診断でき、最近では小さなものはラジオ波で焼く治療法が保険適応となり何回でも内科的に肝臓癌が治療でき治癒率はかなり高くなっている。甲状腺癌は頸の甲状腺が腫れていたら、専門医にエコーを施行してもらうと簡単に診断できます。子宮癌は一般に行われている子宮癌検診でかなり有効に診断できます。
以上が治りやすいか発見しやすい癌と小生は考えます。どこの専門医が良いかわからない人はご相談ください。次回は発見しにくい癌について書きます。