2021年私の言葉
2021年の流行語は二刀流で、清水寺の漢字は「金」でしたが、私自身の言葉は「覚悟」という言葉がぴったりきます。
先日の全日本スケートで羽生結弦選手が4回転半ジャンプに挑戦して惜しくも両足での着地になってしまいました。オリンピックでも失敗してもトライするとのコメントを出していました。ライバルのネイサンチェンは、勝つためには点数が他の4回転と1点しか違わない4回転半ジャンプは不利になるので行うのはナンセンスと言っています。羽生選手にとって今までのオリンピックで二連覇をして、4回転半を飛ぶことに北京オリンピックに出る価値があるので、勝つことよりも前代未聞のジャンプを飛ぶ「覚悟」を示しています。
私は人間が生きて行く上でこの「覚悟」のある人とない人では大きな差が出来てくると感じています。誰かと付き合う覚悟、仕事をやっていく覚悟、結婚して家族を養う覚悟、親になる覚悟など様々な場面で人間としての覚悟が試されています。不器用でも才能がなくても覚悟を持って一生懸命に頑張る人には、必ず神様からのご褒美が与えられると考えています。
私の日々の診療においても様々な患者さんが来院されますが、その一人一人の病気を治す覚悟が毎日試されています。当院は現在遠くから多くの困った患者さんが、治しにくい症状を持って私を頼って来られます。中には到底治すのが無理な所見もあります。その時は「頑張って治すように努力はしてみますが、もし治らなかったらごめんなさい」と最初から言うことにしています。多くは「あなたが私の言うことをきいてくださったら、治すことが出来ますよ」と応えています。私自身が日々努力して漢方薬でその人の病気を治す「覚悟」が必要ですし、患者さんも自分の病に向き合って治そうとする「覚悟」がなかったら、漢方薬での治療は難しくなります。お互いの努力によって初めて治療は成功に向かうと考えています。時には叱咤激励することもありますが、それは患者さんの覚悟を引き出すことを目的にしています。
長男と長女が生まれた時に誓った「覚悟」やクリニックを22年前に開業した時の「覚悟」は一生忘れることはありません。もし、私の診療での覚悟がなくなった時が引退して長男に仕事を譲る時だと考えています。
そんな日々診療だけを行っている私に、もっと大きな覚悟が試された出来事が1年前に訪れました。出雲ロータリークラブの後輩の小豆澤たかひろさんが出雲市長選挙に出馬するので応援して欲しいと頼んで来たのです。私の悪い癖で後輩の頼みを安請け合いしてしまいました。蓋を開けてみると、相手候補に自民党、連合、公明党、商工会、JAなどほぼ全ての団体の推薦が認められました。こちらは私が当時61歳で後援会組織の中で上から2番目の年齢でした。最初は軽く応援するつもりでしたが、未来の出雲市を担う多くの若者が既存の組織から多大な攻撃やプレッシャーにも負けずに頑張っている姿を見て感動して、ほっておけなくなって私自身がぼろぼろになっても戦い抜く「覚悟」を決めて全力で戦いました。初日日曜日、休診日の木曜日、、土曜日の午後診療終了後に大車輪でマイクを持って応援演説を行いました。多くの批判も受けましたが、多くの人の賛同も得ることが出来ました。何よりも普段お付き合いしないであろう若者と苦楽を共にすることが出来ました。結果は相手陣営が49000票、小豆澤が29000票で2万票の差をつけられて負けてしまいました。ですが、その後共に戦った若者達との絆は深く結ばれていて一生の仲間をこの歳で得ることが出来ました。小豆澤さんも戦った仲間もかなり成長して人間として大きくなったような気がします。きっとそれぞれの仕事や私生活で成功すると確信していますし、私に出来ることは何でもしてあげるつもりです。
せっかく出来た絆を大切にして、この組織が社会に貢献できるようにするために令和5年の島根県県議選挙に小豆澤たかひろさんを立候補させることにしました。県議選はそれぞれの県議が地縁血縁の中で票を拾って行く選挙で、私自身も親しくしている県議の先生もいてやりにくい部分もありますが、一度応援すると覚悟を決めているので変える訳にはいきません。何より社会を変えて弱者に寄り添った政治を目指して戦った志しを消すわけにはいきません。また、頑張っている若者のエネルギーを消すわけにはいきません。小豆澤たかひろさんも私から見てまだまだ未熟ではありますが、彼には社会を変えたいという熱意があり、県議になって頑張る「覚悟」を確認しましたので、私も自身も再び応援する「覚悟」を決めたしだいです。みんなが若くて未熟なので選挙戦を戦いながら成長していけば良いと考えています。
ともあれ、何をするにも「覚悟」をしっかり持って生きて行くことが成功の秘訣と考えています。
みなさん今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。