新型コロナウイルスの種の保存のための弱毒化
ここ最近東京で新型コロナウイルスの感染者が300人近くに増大していますが、この数字はあくまで感染者であって患者数ではありません。7~8割の人が無症状だからです。ウイルスが存在するのになぜ多くの人が無症状なのでしょうか。インフルエンザウイルスが入ると今自分の体の中に入ったとわかります。すぐに寒気、頭痛、発熱が認められます。インフルエンザウイルスは強毒で体の免疫細胞が戦う細胞性免疫が間に合わないのです。ワクチンを打っていると液性免疫の抗体が出来ていてそれがウイルスと戦ってくれます。それがワクチン効果なのです。そのうちに徐々に細胞性免疫が活発になってウイルスを除去してくれるので、元気な人は抗インフルエンザ薬を飲まなくても治癒するのです。しかしながら糖尿病や抗がん剤を投与されていたりして細胞性免疫が虚弱な人はウイルス打ち勝つことが出来ずに死に至ることも多いのです。
コロナウイルスは経過を見ているとわかるのが、ウイルスが入ってから発症するまでがとても長いのです。ということは急性発症型のウイルス感染症としては弱いウイルスと考えられます。では、なぜ多くの人が死に至ったのでしょうか。それはまさに新型であり、人間の体が認識してウイルスと折り合いをつけるのに時間が必要だったのだと考えます。つまり、ウイルスといえど生きた生物なので他の生物同様に種の保存を考えます。人間の中に潜入してすぐに多くの人間が死んでしまってはウイルスの種も途絶えていまいます。ですから多くのウイルスは徐々に変異を繰り返して弱毒化して人間を殺さない様にしてくるのが、自然界での摂理なのです。すでに新型コロナウイルスは人間と折り合いをつけて多くの人間は重症化させない様にしているのに、ここは日本人の悪い癖ですが、一度レッテルを張ったものがすでに変化しているのに、、今までの固定概念がいつまでも変えられないのです。
鹿児島で悲しい話がありました。ある一人の女性が新型コロナにかかってクラスターの元になってしまって、本人はアルバイト先や学校をやめて、親もその土地に住んでいられなくなって転居して、ついに父親が自殺に追い込まれたのです。富山でもクラスターの発生源になった一家は転居したと聞きました。新型コロナで最近死亡に至った人はほとんどなくて、虚弱者が暮らしている高齢者施設は完全に世間から隔離されていてこのウイルスで死亡することは他の細菌で死亡する確率と何ら変わりがないのではないでしょうか。人間は年をとって細胞性免疫が弱ってくるとどんな小さな病気であっても死亡します。これが天寿と呼ばれて、本人に備わった寿命なのです。コロナウイルスで死亡するよりも家族の感染による世間からのいじめや会社が倒産しての自殺で死亡する方の方がこのままでは多くなってしまいます。東京で多くの感染者がいるからと言って差別するのはやめましょう。不幸にして地方で感染者が出たら、この世間体から感染を広がらない様にすることは現在は必要ですが、近い将来新型コロナは普通の風邪でマスコミで数値も追わない様になることを祈っています。新型コロナウイルスが新型でなくなった時は、コロナウイルスはライノウイルスやアデノウィルスと同じように普通の風邪なのですから。昔日本人がハンセン氏病で患者さんや家族を差別した過ちを決して繰り返してはいけないのです。
日本をはじめとするアジア諸国で新型コロナウイルスの死亡率が小さいのはかつて同じようなウイルスに体がさらされているからではないかという説があります。さらに日本に潜入して半年が経過していますので、そろそろ政府も弱毒化のデータを出して国民に真実を伝える時期が来たのではないかと私は考えます。
余談ですが、日本に最初にウイルスをもたらしたダイヤモンドプリンセス号に乗っていた日本人が持ち合わせていた葛根湯を内服していたところ、周りの人は発症したのに自分は発症しなかったという話を先日聞きました。どんな感染症が流行しても葛根湯などの漢方薬で細胞性免疫を高めていると感染の発症予防になることだjけは覚えておいてください。くどいようですが例えカロナールの様な軽い解熱剤であっても発症した時に内服すると死に近づくことも忘れないでください。たとえ医師が処方しても自分の体を守るために内服してはいけません。熱がなくて痛み止めとして平素内服するのは全く問題なしです。