共存共栄、助け合いの日本人の良さを忘れずに
明けましておめでとうございます。昨年も私の拙い文章にお付き合い頂いて誠にありがとうございました。今年も思い切った心の叫びを綴っていきたいと思いますが、あくまで私の私見であることをご了解ください。
2019年10月に消費税が10%に上がりました。財務省は消費税を10%に上げることが悲願であったので、さぞかしほっとしていることでしょう。ですが心配なのは経済です。日本人はとても賢い民族なので、、自分の家の経済を保つために様々な工夫をして安くて良い品の選別をすることでしょう。
3か月で感じたことは私の家から2kくらいにあるJAが経営しているグリーンセンターで朝から行列で、地元の人が出した野菜を買う人が増えたことです
そんな時にイズミ斐川店店長から当院の事務長に電話があり、至急に駐車場の件で院長からの連絡が欲しいとのことでしたので、店長がいるという時間に電話をかけてみたところかなり怒られました。お宅のところの数名の職員と患者がイズミの駐車場にとめて迷惑をしているとのことで、お宅で警備員を雇ってイズミの駐車場にとめないようにするか、月に20台分の10万のお金を払えとのことでした。職員は4名くらいが通勤の方向から便利なのでとめていることは知っていたので、申し訳ないと思っていました。それなので職員はなるべくイズミで買い物をするようにしていました。私の家もいずみに一日に3回くらい行って買い物をするようにしていました。患者さんについて2か月朝から調べたようです。多い時で20名くらいの人がとめているとのことでした。データを作成して地主にも了解をもらったとのことでした。私は職員についてはともかく患者さんも待ち時間や診察が終わってから、イズミで買い物をしているのではと店長にいったところ、そんなもん買い物する時だけ駐車をすればよいことだと断言されました。
私は患者さんに迷惑をかけてはいけないと考え、彼の要求に従って1台5千円の20台分の10万円をいずみに1月から払うことを約束しました。
年商7300億円のイズミが地域の最も購買している当院に小さなことを言うなと思いました。
日本人の商売は昔から信用や看板を大切にして、共存共栄でみんなで助け合いながらやってきました。JAのグリーンセンターや都会での昔ながらの市場が栄えているのはみんなで助け合って、家族のように少ない儲けで商売を行ってきているからです。今回のようなガラガラのことが多い駐車場にとめて目くじらを立てて地域の人間に怒るようなやり方は、アメリカなど割り切った契約社会のやり方なのです。それならばアマゾンの様な巨大な怪物企業に飲み込まれてしまうのは当たり前なのです。こんな小さな斐川町での出来事でしたが、今後日本人が忘れては商売が廃れてしまう一つの事例を私自身が感じた出来事でした。私は何があっても当院を慕ってきてくれている患者さんを守る義務があり、今後もこの方針にぶれはありません。
今後の日本社会は地域に根差した小規模の商店とアマゾン、楽天などの通信販売の二つの小売り形態が残っていくのではないかと新年の予言をしてみました。これからの日本では大きくなくても誰でも、真心と昔ながらの助け合いの精神があれば再び繁栄していく道があること私は確信しています。ただし問題は繁栄の後にその基本を忘れてしまうと下り坂が待っていることを私自身も肝に銘じて、残りの人生を歩んで行きたいと思います。