斐川中央クリニック開業20周年を迎えて
本日斐川中央クリニック開業20周年を迎えました。特別な行事はしないことにしました。それはここでの医療はまだまだこれからも継続していかなければいけなくて立ち止まることが出来ないからです。ただ先月のブログに述べたように私の医療の原点は中学校まで育った美郷町での生活ですので、先月当院の職員の家族や関係者の為に舞ってもらった美郷町の都神楽団に緞帳(どんちょう):垂れ幕を100万円出して寄付しました。斐川中央クリニック 下手公壱 贈呈と記されていて皆様もどこかで見かけることもあるでしょう。地域の皆さんのお陰で今日の私があると思っているので当然の恩返しです。
20年を振り返って最も大切なことは何であったかと考えてみました。それは全ての人に見返りを求めずに尽くすということではないかと考えます。よく妻に「あなたは人を接待したり、人によくしてあげることが趣味ですね」と言われます。確かに当たっています。人に世話になることはあまり好きではなくて、患者さんや職員や私の周りの全ての人のお世話をさせて頂くことがとても好きなのです。その時に最も大切なことは、見返りを求めないということです。求めてしまうとなかった時にがっくりくるし、見返りを考えるとストレスがかかってきます。見返りを求めないほど気楽な生き方はありません。誰に気兼ねをするわけでもなく、ただ自分のおもてなしの本能のおもむくままに生活すればよいからです。
そのためには、陰で相当な努力をして自分自身が大きな力を持つことが必要ですが、そのエネルギーがまた成功の秘訣になるような気がします。そうやって生きていると変な人は近寄ってこなくなり、気が付いてみると周囲には良い人ばかりが集まってくるようになります。「情けは人のためならず」とはよく言った言葉です。人に情けをかけることは人も良くなるし、回りまわって自分に帰ってくるということなのです。
息子が医師になって3年目で、先日帰省した時に何年後か意外と近い将来に島根に帰って来るようなことを言ってくれましたので、私の計画も立てやすくなりました。10年後の30周年の時どうな、っているのでしょうかね。息子に院長を譲って私は理事長としてサポートしてやり、もっと広い範囲の患者さんを診察してあげられるようなシステムを作ることが出来ればよいと思っています。はっきりと決めずに働いて、流れに逆らわずに行きたいと思っています。どういう働き方にしても第4コーナーを回って、ゴールに向かって走る10年になると思いますので、最後のゴール前でばてない様に賢く走っていきたいと思っています。
今現在私とお付き合いさせて頂いている皆様、またこれから知り合って付き合いをさせて頂くであろう皆様と共に幸せというゴールに向かって走っていきたいと思っています。