院長の独り言
Monologue

2018.11.30

宝くじを買わない明石家さんま

先日テレビで明石家さんまが言っていたことがあり、私も普段から考えていることでしたのでご紹介します。
  さんまは絶対に宝くじを買わないそうです。もし人からもらっても当たらないことを祈っているそうです。どうしてか仕事以外で運を使いたくないからなのです。世の中には宝くじや万馬券が当たって人生を狂わせた人が沢山います。そこで自分は何をやっても運が良いのだと考えて、次々にお金を使ってしまってついには集まって来た人に騙されて、悲しい結末になってしまうことが多いのです。
 運はそうそう巡っては来ず、出来れば人生をかけた仕事で使いたいと思っています。宝くじや博打やゴルフなどでは使いたくありません。私はゴルフをする時にショットやパットをミスしてたまたま良い結果を求めることはしません。ミスをしたらそのまま悪い結果で終わって欲しいのです。いつもゴルフは自分の運を使うところではないと考えているからです。宝くじもお金のなかった時からまず買いませんでした。
 100%正しい医療は未来永劫存在はしません。一生懸命に自分の行っている自分の医療において、出来れば運よくすべての治療が上手くいって欲しいといつも祈っています。やるべきことをすれば最後は祈るしかないのが医療なのです。もし、上手くいかなかったらまだ自分の実力が足りないと考えて今後努力を重ねて行き、上手くいけば運が良かったと考える考えるようにしています。何故なら同じような患者さんが来院して、成功例と同じ治療をしても上手くいく人もいれば上手くいかない人もいるからです。
 世の中の全ての事象は、行う側と行われる側のそれぞれ別の要因が変わってくるので、医師が成功した体験のみのデータでは確率が低く、行われる側の患者さんの要因も加味して初めて治療が上手くいくのです。
 そこに多大なる運も絡んで来るので、自分の持っている全ての運をそこに捧げたいのです。最も確率の高いギャンブルは一生懸命に仕事に打ち込んで、仕事上での運を呼び込んでいくことなのではないでしょうか。さんまさんもそんなことが言いたかったのではないでしょうか。あれだけ長くお笑いの世界でトップでいる人の意見なので参考にしてみてはどうでしょうか。