故郷の神楽団を呼ぶことが出来た
敬老の日の17日に念願であった私の故郷の美郷町の都神楽団を呼んで4演目4時間にわたる長丁場の神楽大会を開くことが出来ました。日頃頑張ってくれている職員や門前薬局の職員やその家族に福利厚生の目的で行いましたので患者さんに広く宣伝はできませんでした。美郷町にゆかりのある患者さんには声をかけることができて、懐かしい舞にとても満足していただきました。また、私自身が見せられておっかけとなっている片岡勇樹君の大太鼓にはいつもながら感激しました。
今回は私の86歳の母親にも何十年ぶりの故郷の神楽を見せてやることが出来て別の意味で意義深いものでした。というのは神楽団員の幹部の何人かは教員をしていた母の教え子で、父親の死後母の弟が10年切り盛りしていた土建会社を30年前に倒産させて逃げてしまったために、母は一種の村八分状態で教員をやりながら2年位過ごしたので故郷にあまり良い感情を持っていませんでした。どうしても30年も経っているのでそろそろ私自身も母も故郷を許す気持ちになってもよいのではと考えたのです。
前日には別の会でも一演目演じてもらったあとに一緒にスナックボギーを日曜日なので開けてもらって、若い人とカラオケで歌って大騒ぎをして団員の人ととても仲良くなりました。そして来年も来てもらう約束が出来たので、是非見たいという方は申し出でください。今回80人くらいの参加でホテルを借りてのイベントでしたので多くの人は無理ですが若干の余裕はあります。
話変わって貴乃花の引退についてですが、相撲協会は圧力をかけた覚えはないと言っています。マスコミの一部は貴乃花が独り相撲で無責任であるかのような論調をとっている人もいますが、私は同じような経験者として貴乃花の気持ちはよく分かります。人は周囲から無視されることが一番つらいのです。それでもどこの一門にも入れずに頑張っていこうと思った矢先に、どこかの一門に属さなければ協会を首にすると乃花を狙い撃ちにするかのような決定は、武士の情けがなく対戦相手を尊重する武士道の精神に反していて、貴乃花の目指す相撲道の精神にに反しているからやめるのでしょう。やめるとわかってから我が一門に入れる用意があったと、今更言い出す愚か者の相撲協会の面々を見ているとこの組織に将来はないと考えます。先代の貴乃花を小学生の頃から応援して以来ずっと花田家と共にあった私の相撲観戦は終わりました。もう二度と相撲に興味を持つことはやめたいと思っています。私一人が相撲を見なくても大したことはありませんが、意外と私の様な考えを持つ人は半分はいて相撲協会の経営が危ぶまれます。
今後の貴乃花の人生で大切なことは、今まで相撲しか知らずに生きてきている純粋培養なので世間や人の心理を知らないことで誤解を招くことも多々あり、その辺を勉強して頑張って欲しいと思っています。私も実家の倒産で痛手を被ってそこからなにくそと頑張って来て今日があります。30年経過した今では故郷を許すことが出来て神楽大会を催すことが出来ました。
人間何十年も生きていると人を傷つけたり傷つけられたり色々なことがあります。その時に相手を恨んでも何の得もありません。それよりはひた向きに自分が信じた道に精進して相手よりも高みに行ってこそ最後の勝負に勝ったといえるのではないでしょうか。その高みとは地位が上がるとかお金を多く持つことではなくて、どれだけ多くの人々の役に立つかなのです。貴乃花も45歳とまだ若くこれから大いなる可能性があるはずです。そして成功して初めて勝手なことを言って批判している連中に勝つことが出来るのです。