女性のストライクゾーン
しばらく真面目な独り言が続いたのでここらで少し落とした話にさせて頂きます。
以前に家内にサプライズなプレゼントを企てて大失敗したことを書きましが、その後は大きなトラブルのなく平穏に暮らしています。しかし、いつ同じ過ちを繰り返すか分からないのでもう一度検証する必要がありました。その結果到達した考えが男と女の生き方の大きな違いにあるように思えてきました。
男はこの方向で良いと決めたら一途に突っ走るところがあります。それは仕事の上では営業であれ研究職であれ、一つのことをやり切ることは男らしく真に素晴らしいことなのですが、夫婦や恋人など男女の関係においては害になることが多くあります。
男はいろいろな失敗を繰り返してもそのことに気がついていません。一度お土産で買ってきたものを奥さんが喜んだらそればっかり買ってきます。一度美味しいと言われた食べ物もそればっかり買ってきます。また、プレゼントにしてもお金のある人は高ければ喜ぶだろうと大きな勘違いをしています。家事を手伝うのは良いのですが、奥さんの意に反した方向で程度関係なくやってしまうことがあります。それも気分でやったりやらなかったりします。自分が家庭のことも考えずに出世して経済的に何不自由なく家族を養って行ければ何の文句があるのかと考えます。このように一度良いと考えたら何の柔軟性もなく、一方向のみの行動をとる男に対して、女性は何の感謝もしないどころか勝手にやってろ位に思っています。ここのところが一番男性には分かりにくいのですが、一度喜んだじゃないかといういいぶんがあります。ところが違うのです、その時は確かに女性は喜んだのですが、いつもいつもそうしてくれとは言ってないのです。万が一文句を女性から言われるともう何もしなくなります。
根本的に男性は一方向の一点を目指して頑張ります。それに反して多くの女性は自分独自のストライクゾーンを持っていて、その範囲にボールを投げてくれれば何も文句は言いません。特に夫には今更サプライズな喜びは求めていません。平凡にストライクゾーンのキャッチボールをしてくれればそれで良いのです。プレゼントをするとしても何か希望を聞いてくれてその範囲内で自分の望むことをしてくれればそれで良いのです。若い青春時代にいろいろなプレゼントを貰っていろいろなところに連れて行ってもらったのに、気配りが優し過ぎて振られる男性が多くいますが、理由はこのようなことではないかと考えます。結婚前は特に女性は自分のストライクゾーンにボールを投げる男性かどうか本能で見分けます。
男性自身もこのことを知ることは会社で生きて行く上で大切なことなのです。営業では勿論役に立ちますし、部下をもつ立場の人にとってこのニュートラルな公平な感覚はとても大切です。最近のトップリーダーにはどうしてもこの感覚が必要とされます。何故なら高度成長は終了して限られたお金や資産を再配分する時代に日本は突入したからです。右肩上がりの男社会は残念ながら終わりました。これからは本当の意味で男も女も平等な感覚の高度な社会になります。今まで男性が持たなかった感覚を身につけましょう。そういう人が生き残っていきます。
この感覚を身につけると家庭で案外簡単で楽に生きていけます。妻のストライクゾーンを考察するのに、まずは好む行動の種類(野球で言えば外角か内角か)を考え、次にその程度(ボールの高低)を考えれば良いのです。それを適当に投げ分ければよいのです。少しおかしいなと思っても意義を唱えてはいけません。それが彼女のストライクゾーンなのですから。男性にとっては実に単純で頭を使わない作業ですが、いらないことをするよりはずっと家庭や組織の平和は保てます。その時に男のプライドを多少犠牲にしなければいけませんが、そんなものは大したことはありません。別の価値のプライドを持てば良いのです。
もう少し早くこのことを私が理解していればもっと良い人生を送れたかもしれません。これを読まれた男性は大いに今後の生活の参考にしてください。。また、女性はもし私の考えに間違いがなければ男性に教えて教育してください。男は言わないと分かりません。こんなに偉そうに言っている私も今後何度も失敗する可能性はありますが、その度にまた考察します。考察したらまた皆さんにご報告します。