院長の独り言
Monologue

2007.9.1

緯度に例えた男女の相性

最近はデジタル社会になってきて、人間の第六感が衰えてきて人間の相性がデータなしには分かりにくい人が多くなってきました。小生は典型的なアナログ人間で第六感のみで生きているといっても過言ではないので、仕事でも家庭でも第六感をフルに働かせて、患者さんや家族を喜ばせることに生き甲斐を見いだしています。そのような日頃の努力の為か、男女の相性について質問を受けることが多くあります。
 今回は私のアナログ的な男女や人間の相性の法則について述べてみます。漢方薬では陰性と陽性に必ず患者さんを分類します。一般的に男は遺伝子的に陽性で、体力があって力強いもので、女性は体力がなく華奢な陰性の人が多いものです。陽性の度合いを緯度で表して見ると、極めて体力があり上昇志向の強い男性は北緯90度近くの北極点に近いところに位置し、体力のない陰性の男性は赤道に近いタイやマレーシアあたりに位置すると考えます。女性は南緯と考え、オリンピックのレスリングや柔道に出るような女性は赤道近くの南緯の国に位置し、体力がなく虚弱な女性は南極近くに位置すると考えます。
 北緯の緯度を(+)として、南緯を(-)とします。男女が仲良く暮らすためには二人のプラスとマイナスの緯度を合わせてプラスマイナスゼロになる方が望ましいのです。世の中で大臣や大学教授、大会社の社長はほとんどの人が北緯が90度に近い人です。そのように陽性度が強くないとトップに上れないのが現代社会なのです。その北極に近い人の妻は緯度が南極にもともと近いか、無理をして夫に合わせてマイナスを大きくしているかのどちらかです。また、北緯の緯度が小さい男性は、カリスマはありませんが、優しくてガツガツ働かずにやや虚弱で、相方にはシャキシャキして南緯の緯度の小さな男性的な女性と結婚していて、尻に敷かれているパターンがほとんどです。どちらもふたりのプラスとマイナスの緯度を合わせると赤道の0度になるようになっています。たまたま、そうでないカップルはどちらかが合わせないと別れることになるわけです。大女優と大物男優のカップルが離婚するのはそのためです。大物同士の結婚でもどちらかが仕事をやめて陰で支える役に回るとうまく行くわけです。大物女優が売れない芸人と結婚するのは、彼女たちなりにそのバランスを考えているからです。しかし、結婚する時に売れていなくても、大物女優との結婚をきっかけに芸人が売れてきて、少し天狗になると二人の緯度のバランスがくずれてくるのです。お互いの努力が必要になってきます。
 ホモの世界では、ほとんどが赤道近くの人なので、微妙な陰陽のバランスでカップルが成り立っているのだと思います。最近の日本社会では、昔風の男らしい男や女らしい女が減ってきて、中庸的な男女が増えてきています。ホモセクシャルが市民権を得て認知されるようになったのもそのためでしょう。
 男女の相性だけでなく大学病院や会社などの縦社会でも同じような現象があります。教授や社長には大体、陰性の妻役の部下がついていて、太鼓持ちをこなします。できる部下は阻害されて次のチャンスを虎視眈々と伺うのが、古今東西の世の常です。
 これから結婚を予定している方は、よくよく考えてしてください。社会的に上昇志向の男性はどうしても威張っていて、しおらしい女性を求めます。その反対に緯度の低い男性は容易に言うことを聞いてくれる代わりに、出世は望めません。旦那を尻に敷きたい女性はこのことを肝に銘じてください。どちらを選択するかはあなた次第です。最近結婚された陰陽のバランスがまだとれてないカップルも、お互いに歩み寄って陰陽のバランスをゼロに持って行くような努力ができれば、離婚が回避できます。熟年離婚は北極に近い緯度の男性についてきた女性が長年の労力に疲れた結果の事例が多いのです。何不自由なく円満な家庭に見える夫婦も実はこの危機にさらされている場合があります。知らぬは夫だけですので、気をつけてください。
 小生は20代後半に結婚してこのことに気がついて、徐々に夫婦のバランスを取りながら自分を改革してきました。上昇志向もなくなってきて現在の開業医生活があります。私がそのように考えると妻も歩み寄る姿勢を見せてきました。これからも熟年離婚されないように考えて暮らしていくつもりです。
 是非参考にしてください。