2025.11.3
山本由伸選手と坂口志文先生の共通点
海の向こうの大リーグで、ドジャースがワールドシリーズで優勝して、山本由伸が3勝をあげてMVPに選ばれました。山本選手はオリックス時代に今までの投げ方では肘を痛めるので、やり投げの様な投げ方にコーチの反対を押し切って変更して大活躍して、大リーグと大型契約を結んでドジャースに移籍して、2年目の今回のワールドシリーズで、常識では考えられないような連投でMVPを勝ち取りました。
過去の常識を覆して自分のやり方を変更することは、とても勇気が必要で、失敗すればそこで野球人生がストップしてしまいます。そこを突き抜けて投げ方を変更したからこそ、あまり大きな体でない山本選手が世界一の選手になることが出来たのだと思います。
一方、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞された坂口志文先生は、一時期否定されていた、免疫細胞であるT細胞の抑制性を多くの研究者に否定されながら地道に研究して、ついに遺伝子を見つけてノーベル賞に値する研究を積み重ねてこられました。多くの有名な研究者の論文が一時は否定されていたことを「必ずT細胞の免疫を制御する細胞が有るはずだ」と信じ続けて人生をかけたこその受賞だと考えます。坂口先生の言葉に「本に書かれたことだけを知っていてもだめだ。自分で見つけ出したものこそ本当の知識だ。」という含蓄のある言葉があります。
山本由伸選手と坂口志文先生はいずれも世界を制したひとです。職業や立場は違っても、我々一般人も参考にするべき瞬間があるような気がします。