院長の独り言
Monologue

2024.7.30

右坐骨神経痛になって考えたこと

  1か月前から右坐骨神経痛が認められて、右下腿に激しい疼痛と感覚も低下してきました。MRIで第四腰椎と第五腰椎の間で右坐骨神経が軽度ヘルニアと黄色靭帯によって圧迫されているとのことでした。座っていると大きな問題はありませんが、じっと立っていることや歩くことがとても痛くて辛いのです。人生で初めて味わう辛さです。いつ治るのかわからないのが辛さを増大させてきます。たまたま息子が6月からクリニックに帰ってきて、副院長として働いているのでとても助かりました。

 今回の坐骨神経痛は右膝から下を失った感覚になっています。まず、いつも痛みを訴えて来院される患者さんの気持ちがとてもよく分かりました。さらに、この感覚をかなり飛躍して自分の生活に例えてみました。もし自分の生活の一部である家族や職員が、障害を持ったりいなくなったりしたら、どんなにか不自由な家庭や職場にもなってしまい、寂しい気持ちになることでしょうか。日頃当たり前のようにお世話になっている家族や職員に感謝の気持ちを持つことが今回出来ました。

 精密に出来ている人間の体ですが、色々な生活習慣病や喫煙、飲酒,老化によって障害を起こすようになります。また同じ発想で自分の生活空間においても、思いやりを持った行動をとらないとほころびを持つことになります。

 健康においても自分の生活においても、将来のことは何もわかりませんが、65歳になって右足に痛みをもって、今できる良いと思うことをすべて行うことが大切なのではないかと飛躍して考えてみました。