にきび(ざ瘡)
にきびの患者さんが増えてきました。ほとんどが10歳代20歳代の男女です。小生は高校生のころ、かなりのにきびを所有していたため、暗い高校生生活を送ったため、にきびの患者さんは特に全力で治療することにしている。その他の病気も全力で診ていますが、にきびに関しては特に頑張っています。
にきびの原因にはいろいろな要因がありますが、まずは男性ホルモンと女性ホルモンの活発な分泌にあります。中学生から25歳位までに多いのはそのためです。男性ホルモンも女性ホルモンも過剰に分泌される時期ににきびは悪化するので、生理前ににきびがふえるのはそのためです。女性で少しボーイッシュな人ににきび多いのは男性ホルモンの分泌が少し多いためです。にきびも出なくなると性ホルモンの分泌が低下していると考えても良いと思います。にきびはアクネ菌による細菌性の炎症ですが、アクネ菌は毛穴の中の皮脂を栄養素とするために顔に汗をかきやすい人や剣道などをやっていて汗を拭けない状態がある若者に多くみられるのは、毛穴に皮脂がたまってアクネ菌の良い増殖の場所になるからです。チョコレートを食べるとにきびが出やすいのはチョコの成分をアクネ菌が好むからと思います。空気の悪い場所(パチンコ店など)喫煙、睡眠不足、黄砂、顔にかかる髪型などはにきびの悪化要因です。顔に汗をかきやすい人は思春期から青年期ににきびが出やすいので、顔の汗を拭いて洗顔をきちんと行い、性ホルモンのバランスを整える様な漢方薬を内服したり、にきびがでたら抗生剤投与を行ったりすることが必要となります。また、皮膚が乾燥すると皮脂が毛穴にたまりやすくなるので顔の皮膚の保湿をきちんときちんと行う事も大切です。
このことを小生が高校生時代に知っていたらもっと女性にもてた青春時代があったかもと悔やまれるしだいです。せめて当院に来院された患者さんには、私の様なつらい青春時代にならないようにアドバイスするつもりです。