コロナウイルスへの対抗策
患者さんからリクエストがあって今回はコロナウイルスへの私の対抗策について述べてみます。
9月20日現在で新型コロナウイルスの勢いは減弱してきています。今まで人流の抑制の一点買いの対抗策しか発信できなかったテレビに出てくる学者や医師会の幹部もワクチン接種の効果を認めて、人流抑制のみの対策から少し転換しつつあります。日本人は極めて真面目な民族で、ワクチンを打っていてもマスクなしで人込みに出る人はほとんどいません。そこがワクチンを打ったらマスクなしで出かける欧米諸国の人々とは大きく違ってきています。インフルエンザでもワクチンを打っていても発症します。ではなぜワクチンを打つのかというと重症化のリスクが弱まるからです。今回のコロナワクチンはインフルエンザに比べて副作用は多いのですが効果もしっかりあることが実証されています。しかし、発熱などの副作用がかなりの効率に出るのでためらう人が多くいます。私がここ1年半コロナ禍で診療をしてきて、漢方薬が役にたつ二つのことを発見しました。
まず一つが市販でも売られている麻黄湯はインフルエンザにも効果があることがはっきりしていますが、コロナワクチンの副作用もを軽減してくれます。私の周囲の人や患者さんに教えてあげて、ドラッグストアで麻黄湯を購入して頂いてワクチン接種の当日から3日間内服するだけで、95%くらいの人に発熱も倦怠感も何も認めませんでした。麻黄湯はインフルエンザを始めとする全ての発熱性の感染症に有効ですから、余ったら置き薬すれば良いのです。たまたまかかりつけ医に処方してしてもらって余っている麻黄湯があればそれを2日間でもよいからそれを飲めば副作用が出にくくなります。医療行為は常にその行為の効果と副作用を天秤にかけて、どちらが自分にとってメリットがあると考えた時に副作用が減れば当然メリットが大きくなっ受けてみようかと思う気持ちになります。麻黄湯を内服してもワクチン接種後に発熱した人もいますが、よく話を聞いてみると37度5分くらいの発熱で倦怠感のどの症状はなかったなどで、もし麻黄湯を内服してなければもっとひどい状態であったことが予想されました。この麻黄湯は麻黄という生薬が主成分ですので、麻黄が入っている漢方薬や煎じ薬を内服している方はそのままの内服継続で副作用は出ないことが当院の患者さん約1万人のデータで実証済です。ただし麻黄湯には麻黄が5g、葛根湯には3gしか入っていないので、葛根湯など麻黄の少ない漢方薬は倍量以上内服する必要があります。この麻黄には副作用もありますが、目がさえる作用と脈が増える作用なので気を付けて夜早い時間に内服するなどの対策で十分に対応できます。ワクチンは3回目の投与も来年あたり考えられていますし、今後のワクチンの副作用の大きな対抗策になると考えていて、今後のワクチン政策には明るい材料であると思っています。
二つ目がその麻黄が新型コロナウイルス感染の予防になるということです。これについては色々なエピソードがあります。私が処方する煎じ薬には本人の症状に応じて、約8~10種類くらいの漢方薬の生薬が入っていますが、ほとんどの処方に麻黄を加えています。コロナ禍で気が付いたのですが、この煎じ薬を飲んでいるとコロナウイルスに感染しにくいことがわかりました。例えば夫婦二人に飲んでもらっていて、大学生の娘が帰省してコロナ感染がはっきりした時に、その夫婦は濃厚接触者あるにも関わらず感染しませんでした。また、昨年12月に関西の患者さんで3か月に1回糖尿病で受診している60歳を超えている方が、会社でたまたま施行したPCR検査でコロナ陽性になったものの、麻黄入りの漢方薬を飲んでいたお陰で肺炎にもならずに熱も出ずにほとんど入院中も無症状で地元の医師にこの漢方薬がコロナ感染に効果があるねと言ってもらったこともありました。この様な話が沢山あって、麻黄の量が少ない葛根湯であっても肩こりでたまたま葛根湯を内服していてコロナ感染症のクラスターの濃厚接触者であっても感染しなかったとの事例もあり、麻黄がコロナを始めとするウイルス感染症の予防になると考えています。
麻黄入りの漢方薬を内服して予防注射を受けて、普段も何らかの麻黄入りの漢方薬を内服して、人込みではマスクをしている限り新型コロナウイルスに感染する確率は極めて低くなると考えています。その上、最近では抗体カクテル療法の外来での保険適応が認められて、十分な観察の元で1時間点滴をしたら重症化しない確率も増えています。また、手軽に投与できる抗コロナ剤も開発されて治験が進んでいます。そこで初めて新型コロナウイルスが今のインフルエンザの様な感染症の感覚でとらえられるようになってきます。これだけ新型コロナウイルスへの対応で世界中が苦しんだのは、おそらくこのウイルスが人工的に作られて手違いで研究所から出てしまったからなのでしょう。自然のものでないから、自然経過が不自然に増殖するシステムが組み込まれてしまっているのでしょう。
今後も新型コロナウイルスはゼロになることはないでしょうが、少なくても山は越えたと私は考えますし、何より私たちには麻黄を始めとする漢方薬があります。どんなウイルスが出現しても今回私が行っている麻黄で基礎代謝と基礎体温を上昇させて、NK細胞などの免疫細胞を活性化させてウイルスに対抗するやり方は永遠に使えるツールであると考えます。新型コロナウイルス感染が私に強い味方を教えてくれました。