負けても続く選挙後の活動
まずは先日の出雲市長選挙の報告をしておきます。
飯塚俊之 : 49.515票(57%)
小豆澤貴洋 : 28.955票(33.3%)
川光秀昭 : 8.407票(9.68%)
我々が応援した小豆澤は負けて非常に残念な結果でした。
ですが、飯塚さんは自民党、公明党、連合、商工会など90団体の推薦を得ていて、組織挙げて全力で戦っていました。我々は私が61歳で上から2番目の年齢で、ほぼ40歳代の中小の若手経営者の集まりで、選挙の経験もなくて法律の本を片手にしての正々堂々とした戦いでした。私は毎日事務所に顔を出して、みんなを励ましたり、笑わせたりして彼らのメンタルを良好に保つことに専念しました。選挙期間中は、初日の日曜日と木曜日は朝から夕方まで応援演説をして、金曜日には出雲ドームで 700人を前に30分演説をして、土曜日は14時に診察を終わらせて15時から20時まで応援をしました。しがらみのない弱者に優しい政治を訴えて多くの市民の賛同を得ることが出来ましたが、一歩及びませんでした。
落選が決まってから仲間に私は伝えました。「この選挙で負けて次回の選挙はありませんよ。選挙中に共に戦った仲間を大切にして、自分の商売の土俵で勝って日本一になってください。強いものに挑んで堂々とひるまずに戦ったみなさんは立派でした。選挙期間中に合言葉にした今できることを全てやるその精神は必ず今後の人生に生きてきます。最後に人生の勝利者になりましょう」
私も29歳の時に実家が倒産してもう立ち上がれないかと思いましたが、あれから30年以上経過して、人の痛みのわかる人間にはなれたと思っています。また、どんなトラブルがあっても一度も逃げたこともありません。人生には節目節目で勝ち負けがつきます。ですが、その結果そのものはあまり問題ではなくて、負けからどのようにして立ち上がったのかがとても大切なのです。若いうちに沢山の負け戦を経験して、その原因を検討したり勇気をもって立ち上がったりするその精神がとても大切で、後の成功へとつながって行くのです。今回の選挙でも私自身も逃げるタイミングは沢山ありました。多くの有力者は逃げて行きました。しかし、逃げていては何の進化もなくて良くて現状維持で多くは衰退していくものです。また、人生の先輩として逃げずに若い人と戦う年配者もいることを教えたかったのです。私は若い仲間にその業界での日本一の中小企業経営者になって欲しいと願っています。彼らが選挙後に私の経験談や考え方を聴きたいというので、一息ついてから彼らと勉強会を始めようと思っています。政治とは無関係の一人一人が成長するための組織にしたいと思っています。選挙は終わりましたが我々の活動はまだまだ続いて行き、私も老いぼれる訳にはいかなくなりました。私も彼らから若さを頂いているからです。